解体工事につきものの粉塵予防
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2021/07/22
コラム
解体工事において、粉塵は非常に大きな問題です。
周辺住民にも大きな影響を与え、クレームにつながる可能性も秘めています。
作業中にどうしても生じてしまうことも問題ですが、それだけに避けて通ることもできないのです。
そこで、問題点を整理しクレームの予防策まで解説していきます。
▼トラブルになりやすい粉塵の飛散
解体工事の作業中、出てくる粉塵は、周辺住民の生活環境に影響を与えます。
粉塵が舞い続けていれば、外に洗濯物を干せないことはすぐにわかることです。
それだけではなく、吸い込んでしまえば健康への影響も懸念されます。
粉塵は目に見えたりしますが、その中身までは何が混じっているのかわかりません。
アスベストのように、健康に対して重大な影響を与える可能性も否定できないのです。
粉塵が車などにつけば、傷つけてしまう可能性も出てきます。
これもどのような物質が混ざっているのかで違いがありますが、周辺住民とすれば、当然傷がつくものと考えクレームにつながるのです。
大きなトラブルになりやすい性質を持つからこそ、解体工事では粉塵対策が重要な要点となります。
▼飛ばさない散水と防塵シートの養生
粉塵対策として基本的な方法は、解体個所に水をまくことです。
粉塵の多くは、空気に乗って飛んでいくほど非常に軽い物質で、空気中に漂いやすいことが問題につながります。
そこで散水してしまい、飛散を防止するのです。
古典的な方法ではありますが、絶対に行わなければいけない対策となっています。
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散水することでかなりの効果を挙げられますが、全て防げるわけではありません。
そこで解体の現場と外部を遮断するために、周囲の足場に防塵シートを取り付けます。
足場に取り付けるシートですが、粉塵を直接カットする方法です。
散水と併用することで、見た目にも対策とわかるところも重要になります。
実際に防塵シートをたたむと、かなり防いでいることもわかるため、こちらも隙間ができないようにしなければいけません。
▼周辺住民に理解を求める
粉塵は空気の流れとともに広がるため、これでも万全とはいえません。
近隣住宅には必ず工事をすることを伝えるために挨拶をし、理解を深めてもらいます。
常に周辺住民を意識した行動をとることは、施主として大事なポイントになるのです。
▼まとめ
粉塵は、解体工事をする上で避けられない部分があります。
しかし、そのまま放置して作業を進めるのは愚策です。
トラブルを拡大するだけになるため、必ず予防策を講じ、先手を打ちます。
これが被害を拡大させないための、大事なポイントといえるでしょう。